ビックマック指数とは

ビックマック指数は、イギリスの経済専門誌『エコノミスト』によって1986年9月に考案されて以来、同誌で毎年報告されている。 マクドナルドのビッグマックはほぼ全世界でほぼ同一品質(実際には各国で多少異なる)のものが販売され、原材料費や店舗の光熱費、店員の労働賃金など、さまざまな要因を元に単価が決定されるため、総合的な購買力の比較に使いやすかった。これが基準となった主な理由とされる。2011年頃より現在の55カ国のデーターが公開されています。

ビックマック指数2017

1月17日にビックマック指数2017がエコノミスト誌で発表となっております。2017年データーを確認すると、平均は、世界の経済とも相関するようで3.6ドルから3.52ドルに低下しました。1位は3年連続スイスでビックマック1個の値段が6.35ドル相当ということで日本円では、721円相当となっております。反対に55カ国中の再下位は、エジプトで1.46ドル相当で166円相当です。エジプトは前年の45位からの急落でエジプトポンドの下落が大きく響いています。

割高は長期的には是正されて行く

ドル建ての価格が、割高であり続けるのは難しくドル建てで50%の乖離などは是正されて行きます。反対に割安については政情不安などの影響が多いので長期間になることも多いです。2016年から2017年で上昇が目立ったのが、ベネズエラ・ブラジル・ スペイン・コロンビア・ウルグアイのベネズエラについては原油価格の持ち直しが影響しているようです。反対に下落が目立ったのは、スリランカ・エジプト・トルコ・オーストリア・フィンランドでしたトルコなど政情不安により通貨安が影響しているようです。

ビックマック指数はGDPに連動する

各国のドル建てのビックマックの価格は、ドル建ての1人あたりGDPに相関があるので、ベネズエラのように急落や急上昇するのではなく安定的に上昇するのが望ましいです。2016年から2017年で、ドル建・現地通貨建の両方の価格が上昇し、平均が最も高かった2011年より2017年の価格が上の国は、アメリカ・中国・インドは3カ国ですが中国は元安トレンドなので今後ドル建て価格の下落もありそうです。アメリカは先進国ですが、新興国のように安定して上昇しているのが印象的です。

ビックマック指数

日本は31位から33位ですがアメリカが底堅いです。

日本の2016年から2017年は円価格は10円上昇しましたが円安でドル建て価格が下落して31位からの33位になりました。2000年の頃は27国中5位でしたが、2017年で33位にまで下落しました。失われた20年がここでも確認出来ます。物価の下落が止まって少しずつですが上昇して行くのを望みます。

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