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民放の海外事情を報告する番組で、東南アジアのラオスの生活事情を報告していました。最近外国人の観光客が多く、早朝の路上で素晴らしい光景が見られるとのことで多くの人が集まっていました。ラオスは敬虔な仏教国です。修行僧に朝食を分け与える人々の様子に、アジアの魅力を感じると欧米人観光客が語ります。そして田舎では、数年前までは男の子供は裸状態、そして裸足であったといいます。それが経済発展により、服を着る生活になりました。これは丁度、日本の終戦後の経済発展の前段階にあるのではと推測します。

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新興国のマイクロファイナンス

今回は、クラウドファンディングの中の”新興国マイクロファイナンス”の理解を深めるべく、東南アジア経済、特にメコン川が流れるベトナム、カンボジア、ラオスそしてタイの経済をちょっと見ることにしました。何気なく東南アジアをこれまで見てきましたが、ちょっと数字でこれらの国を眺めてみましょう。

ベトナム:

人口:9,073万人(2014年)、GDP(国内総生産・名目):1,862億ドル、一人当たりGDP:2,052ドルとなっています。参考までに、一人あたりのGDPは日本:36,194ドル、中国7,594ドル、世界平均:10,725ドルとなっています。
輸出品目では、電話機(携帯、スマホの類では)16.1%、縫製品13.6%、コンピュータ8%と、第一次産品ではなく、工業製品、ハイテク製品が多く、タイと共に東南アジア4か国の雄と言えます。政治体制は社会主義国ですが、中国を見習って、急速に工業化を進めた結果でしょう。

カンボジア:

人口:1,533万人、GDP名目:167億ドル、一人当たりGDP:1,090ドル 農業、漁業、林業など第一次産業中心の経済と言える現状です。アンコールワットなどの観光資源が近年脚光を浴びていますが、近年では縫製業も盛んになってきています。
ユニクロの子会社が現地で生産工場を運営していたり、やっと工業化が始まったのではと言えます。そのためにカンボジアではインフラの整備が急がれています。一人あたりのGDPを見ると、ベトナムの半分です。ポルポト政権下で迫害を受け、その建て直しに時間を要し、その結果経済発展が遅れてしまったのではと思います。その意味ではベトナム以上に今後の成長が期待できます。こちらも社会主義体制です。

ラオス:

人口:669万人、GDP名目:118億ドル、一人当たりGDP:1,760ドル 国土の半分が森林と言うことで、材木輸出が主力産業です。前段で説明した通り、こちらも観光産業に力を入れています。特筆すべきは、水力発電が盛んであり、ナムグム・ダムを始めとする水力発電を隣国タイへ売電しているため、『東南アジアのバッテリー』と呼ばれています。
日本のゼネコンが同国最大のダムを現在建設中と番組では説明しています。インフラの整備、そして国民への教育の機会を提供することで、集約型産業、そしてベトナム型の産業へ進化して行くことが期待されます。こちらもまた社会主義体制の国家です。カンボジアと共に、自然を破壊することなく経済発展を遂げてほしいものです。

タイ:

人口:6,773万人、GDP名目:3,738億ドル、一人当たりGDP:5,519ドル こちらは他の3ヶ国からは遥かに先を走っていると言えるでしょう。分かりやすく例えるなら、九州とほぼ同じ経済規模と言えます。輸出品を見ると、自動車部品、コンピュータ部品、宝石、精製燃料、ゴム・価格製品と多種多様です。中国の人件費高騰により、日本、欧米の自動車メーカー、繊維メーカーがこぞって進出した結果と言えます。他の3ヶ国と比べるとかなり成熟した経済と言えます。現在は軍事体制をとっていますが、国王を敬愛する気風がありますから、穏やかな体制と言えます。

経済の特徴をコンパクトに纏めてみたのですが、面白いことに現在は明確に4ヶ国で経済格差があります。タイが先頭を走り、それをベトナムが追いかける。そしてやっと経済発展に本格的に着手し始めたカンボジアとラオスが後を追いかける構図になっていますね。
いま、タイとベトナムは本格的にインフラ整備に取り掛かっています。日本の新幹線技術の導入、高速道路の整備、そして港湾の整備を急いでいるようです。人的資源を育て、それによって製品(ハード、ソフト)を生産し、それをインフラ施設を経由して輸出する。そしてその富で輸入し、国民を豊かにすると言った段階に来ているようです。

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「社会貢献型の投資」
「新興国マイクロファイナンス」

カンボジアとラオスはその前段階に位置すしています。カンボジアは観光資源と言う既存の資源を使い、外貨を稼いでいる段階であり、ラオスは水力電力の売電で稼いでいます。この両国では、教育と言う面に力を入れて行く必要があります。東南アジア諸国は仏教国ですから、道徳教育が優れていて真面目に仕事をする性格を有しています。従って、職業教育をすれば、単純作業ばかりでなく、かなりの高知識が必要とされる仕事を習得することが出来るのではないかと思います。

クラウドファンディングでは、そのような支援をする仕組みを提供しているとことから、「社会貢献型の投資」「新興国マイクロファイナンス」と謳われています。その一助として、私たちの一つの投資の選択肢として加えることは有意義ではないかと思います。投資される側と投資する側がウイン・ウインな関係を築き、自然環境を破壊せず経済発展を遂げるというモデル国となってほしいものです。

下記のグラフ(出所:外務省アジア大洋州局地域政策課)は、広域の東南アジア諸国(ASEAN)の一人あたりのGDP比較表です。これを見ると興味深いことが言えます。シンガポールは世界の金融拠点の一つとして発展してきました。資源がなくても、人を育て人的資源とした結果の産物でしょう。ブルネイは産油国として、産業がなくても一人あたりのGDPは高く、これらの国は別格であるようです。まだまだこの4ヶ国には成長の可能性が相当にあるように思います。

上述したメコンデルタを挟んだ4ヶ国には資源というものはありませんが、人を教育していくという人的資源だけが頼りのようです。シンガポールのような人的集約型の産業を見本として、今後追いつき追い越せの勢いを感じます。参考までに、前述4ヶ国の2016年から2021年の成長予想は次の通りです。

これからの高成長期待地域として、クラウドファンディングの利用が期待される国として注目して行きましょう。そして最後のフロンティアと言われるミャンマーも注目と言えます。

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