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高利回りが期待できるとして、いま大きな注目が集まっているソーシャルレンディング。

ソーシャルレンディングをはじめる際に、覚えておきたいワードのひとつが「メザニンローン」です。まだ認知度の低いメザニンローンですが、多様な資金調達ができるローンとして、注目されており、Googleなどのビッグデータでも検索率が急上昇中だそう。
また、投資家にとっては、資産運用の選択肢を増やすチャンスとなっていることは周知の通りでしょう。
ソーシャルレンディングとは? メザニンローンとは? 今回は、不動産融資とメガソーラー事業向け融資を例にご紹介することにします。

メザニンローンで資金を調達

ソーシャルレンディングとは簡単に言えば、ソーシャルレンディング事業者がインターネット上で「投資家」たちを集めて資金をつくり、「お金の借り手(事業主)」に融資をするサービスのことです。

これまでは銀行などの金融機関がお金の貸し手でしたが、インターネット上で結ばれた個人がスポンサーとなって出資、その対価として高利回りのリターンのチャンスを得ることができるようになりました。
ソーシャルレンディングは2005年にイギリスで発祥し、日本には2008年に登場。開始からまだ十数年と歴史は浅いのですが、いま非常に勢いのある金融マーケットとして投資家たちの熱い視線が注がれています。

シニアローンの不足分を補完するメザニンローン

ソーシャルレンディングにおけるメザニンローンについて、もう少し詳しく説明すると……。
たとえば1億円の投資用物件を購入したいと考える事業者Aがいたとします。自己資金が2000万円あり、銀行から7000万円を借りられました(銀行から借り入れることをシニアローンと言います)。事業者Aはこの時点で9000万円が調達できたのですが、シニアローンだけでは1000万円足りません。そこで不足分を、ソーシャルレンディング事業者を介してメザニンローンで調達することに。

シニアローンとは先に述べたように、社債や銀行からの融資のことであり、メザニンローンとは、シニアローンでは足りない分を補ってくれるローンのことです。
個人投資家はメザニンファンドに投資、そして集まった1000万円が事業者に融資される、というわけです。
一般にメザニンローンの貸し手となるのは銀行、保険会社、信販会社など。上記の例の場合、投資金を集めたソーシャルレンディング事業者が、メザニンローンの貸し手になったことになります。

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メザニンローンのリスクとは

メザニンローンは、貸し手からするとシニアローンに比べてリスクは高いですが、金利は、シニアローンより高く設定できるので、相対的に高利回りとなります。

そのリスクについては、返済が滞った場合、シニアローンの債権者から先に不動産等の資産が回収されていき、メザニンローンの債権者は、その後の残った資金から回収します。最も怖いのは、貸し倒れが起こること。
こうした点を考慮して、不動産担保を取っているファンドが多く見られます。また、相対的に高利回りですが、担保がないファンドもあり保全性についてはさまざまです。いずれにしても元本保証がされているわけではないので、担保の有無を含めた商品の特徴や、ソーシャルレンディング事業者の信頼性を見極めて投資していくことが不可欠になります。また、不動産物件を精査する能力も重要なポイントになるので、この点も注目していくべきでしょう。

メザニンは「中二階」という意味。中二階、つまりミドルリスク・ミドルリターンと言われています。いずれにせよ、返済順位がシニアローンより劣後する(順番が後になる)融資であるため「劣後ローン」とも言われています。

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人気の太陽光ファンドの仕組みとは

不動産投資物件以外にも、メザニンローンの活用例として、メガソーラー事業があげられます。事業には、土地所得や太陽光発電所の設備開発などを行うため莫大な資金が必要です。この資金調達手段として、シニアローン以外にメザニンローンを活用し、投資家や企業から資金を集めるのがひとつの金融モデルとなっています。
この事業を後押ししているのが、2012年7月1日に始まった「固定価格買取制度」です。この制度により20年間、国が定めた固定価格で、電気事業者が電力を買い取ることが義務づけられているため、相対的にリスクが小さくなっており、投資家の間でも太陽光ファンドは人気となっているのです。

ソーシャルレンディングにおける太陽光ファンドの仕組みを簡素化して説明すると……。
あるメガソーラー事業に対し、個人投資家は太陽光ファンドに投資、合同会社に資金が集まります。それにより事業が順調にすすみ、売電による収益が出ると、合同会社を経由して出資者に元本に応じて分配されていきます。

高利回りが期待できる商品ではありますが、リスクはもちろんあります。
地震などの災害による被害や日射量が予想を大幅に下回る場合、あるいは事業断念のリスクも考えられます。元本保証はないので、やはりファンドを組成する合同会社の信頼性を把握することがとても大事になるでしょう。

資金提供を受ける事業者にとっては、メザニンローンを活用することで資金調達の幅が広がり、新規事業に参戦する可能性も増えると言えます。投資家にとっては、ミドルリスク・ミドルリターンといわれるメザニンローン。資産運用の選択肢として考えていくうえで、しっかり情報収集していくことが不可欠といえるでしょう。

≪記事作成ライター:ナカムラミユキ≫
千葉出身。金沢在住。広告制作会社にて、新聞広告を手がける。映画、舞台からメーカー、金融まで幅広い記事広告を担当。著名人インタビューや住宅関連、街歩きコラム、生活情報まで興味の赴くまま執筆しています。

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