値幅の拡大は過熱を示す
日経平均株価は、1996年6月26日のザラバの高値である22750.70円を更新を目指す展開
となっております。10月2日から10月24日の16連騰時に1日平均の上げ幅は約90円でしたが、
ここに来て上げ幅も拡がって来ました。相場の下落リスクを点検します。
バフェット指標での現在の相場の位置を確認
バフェット指標は、投資の神様とも言われる、ウォーレン・バフェット氏が愛用しているとされ有名になりました。ある国の名目GDPと上場株式の時価総額の総和を比べる指標です。これは、ある国の株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的には収斂するとの主張に基づくものです。
バゲット指標で行くと現在の相場は、約123%となり目安となる100%を大きく上回っています。
1989年には146%まで行ったことがありますが、いつまでも夢を見ない方がいいかと思います。
もしもの場合の相場の下値の目処
相場が急落した場合の下値の目処ですが、横軸に名目GDPに、縦軸に日経平均を分布させると
下図のようになります。2107年の名目GDP予測は約544兆円なので
下値の目処は 544兆円×10.767+10,833≒16,690円 となります。
2016年6月のブレグジットの時よりはいいようです。
下落のきっかけは?
下落のきっかけは、何通りはあるかと思いますが要人の発言には気をつけたいものです。
記憶に新しいのは2013年5月の「バーナンキショック」です。
量的緩和のテーパリングについての発言で3000円に近くの急落となりました。
バーナンキショック型急落の回避法
バーナンキ型急落法としては信用の売り残の確認が有効かと思います。
信用の売り残を横軸に、買い残を縦軸に取ると逆ウォッチ曲線を描きます。
現在は信用の売り残も買い残も25日前との差がプラスの状態で楽観な状態です。
このあとに売り方の投げによる踏み上げが起きると、売り残の方が買い残より先に減少するタイミングがあります。この時が急落の始まりです。
2013年5月の「バーナンキショック」の時も急落の前に売り残が減少し始めていました。
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