厚生労働省の発表したところによれば、現在の日本で習慣的に喫煙している成年の割合は、全体の19.3%です。内訳は男性が32.2%、女性が8.2%で、特に男性の喫煙率はほぼ一貫して減り続けています。また、この調査では、所得の低さと喫煙率の高さには相関関係があることもわかっています。
所得が低いから喫煙をするのか、喫煙をするから所得が低いのかまではわかりませんが、健康のためにも、そしてタバコ代節約のためにも喫煙は今すぐやめたほうがいい事は言うまでもありません。
禁煙のメリット
禁煙には様々なメリットがあります。多すぎてここには書ききれませんが、代表的なものを幾つか箇条書きで紹介します。
- 癌のリスクが減る
- 抜け毛や白髪が減る
- 歯や歯茎がきれいになり、健康的な見た目になる
- 口臭が改善される
- 生殖機能がアップし、子供の先天異常の確率を減らせる
- 脳の老化が遅くなる
- 血流が改善し、頭がスッキリする
- 清潔なイメージを他人に持ってもらえる
- 喫煙にかけていた時間を他のことに使える
- 喫煙にかけていたお金を他のことに使える
- 禁煙できない自分に言い訳しなくて済む
1人で禁煙するのは難しい
禁煙は独りでできないこともないですが、非常に難しいです。ある調査によれば、喫煙している人のうち、喫煙しはじめたことを後悔している人の割合は約50%だそうです。つまり、喫煙者の約半分は後悔しながらタバコを吸っているわけです。後悔しているならばやめればいいじゃないのか、というのは非喫煙者の発想で、喫煙は自分の意志だけで簡単にやめられるものではないのです。
ファイザーの調査によれば、喫煙者の4人に1人は過去に禁煙にチャレンジしたことがあるものの、その半数が1週間でチャレンジを断念しています。それだけ禁煙は難しいのです。一体なぜでしょうか。
タバコの煙には、ニコチンという物質が含まれています。ニコチンにはコカインを超える依存性があるため、その依存性を振り切って本人の意志で辞めるのは極めて難しいのです。統計によれば、喫煙者の70%はニコチン依存症です。もし1人で禁煙できた人がいたとしたら、それはまだニコチン依存症でなかったか、運が良かったか、人並み外れて意思が強かったかのどれかです。
禁煙外来なら効果的に禁煙できる
1人で禁煙するのは非常に難しいですが、禁煙外来を利用すればその難易度はぐっと下がります。禁煙外来とは言葉の通り禁煙を専門とする外来の病院です。医師と薬の力を借りることができるので、独力による禁煙よりも遥かに成功率は高くなります。
しかも健康保険が適用されることが多いので、経済的な負担も大きくありません。ただし、どこの病院にも禁煙外来があるわけではないので、治療を受ける前に自宅近くの禁煙外来を探して下さい。ファイザーの禁煙外来.jpなら、全国の禁煙外来がすぐに検索できます。
禁煙外来ではまずニコチン依存症かどうかのチェックを受けて、健康保険が適用されるかを確認します。健康保険の適用は誰でも認められるわけではなく、診断時のテストで合格する必要があります。条件を満たさない場合は、自由診療での治療となります。
治療開始にあたっては禁煙宣言書にサインし、禁煙補助薬を使いながら少しずつ吸いたいという気持ちを減らしていきます。禁煙薬には色々ありますが、どれも禁煙したいという欲望を減らし、なおかつ喫煙時の快楽を減らすものになっています。医師からは喫煙の誘惑とどう付き合うかなどのアドバイス受けます。診察は原則として12週間で5回ですが、その後も自費で診療を受けることができます。
禁煙外来の費用はタバコ代よりずっと安い
禁煙外来にかかる費用は、処方される薬にもよりますが12週間で2万円程度です(3割負担の場合)。仮に現在1箱400円のタバコを1箱/日吸っている場合、タバコ代は年間で約14万円かかります。この生活を20年続ければ、タバコに280万円もかけることになります。
タバコの価格の約6割は税金ですから、タバコを280万円買えば、そのうち約170万円が税金として国や地方自治体の収入になるわけです。治療に2万円をかけるか、せっせとタバコを吸い続けて税金を収め続けるかはもちろん個人の自由ですが、私としては禁煙をおすすめします。
禁煙は自分への投資
禁煙をして健康を保つことは、自分に対する投資です。健康に、お金を持って長生きしたい場合は、禁煙外来に行きましょう。
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