投資にリスクはつきものですが、そのリスクをどれだけ受け入れられるか(リスク選好)の度合いは人によってまちまちです。そしてそのリスク選好は、人生最大の選択である結婚にも反映されることがわかっています。
結論から言えば、性別にかかわらずリスクを回避する傾向が強い人は早期に結婚し、リスクを積極的に取る人ほど結婚が遅れやすい事がわかっています。
結婚はリスク回避になる
いくつかの経済論文を参照すれば、リスクを回避する人ほど、結婚を早期に決めます。なぜなら、結婚をすることによってリスクが回避できると思っているからです。結婚すれば急な病気や事故で働けなくなっても配偶者の収入をあてにできますし、早期に結婚すれば自分が若いうちに子供が巣立っていくので、万が一中年期にリストラされても家計が崩壊するリスクを小さくすることができます。
一方、リスクを積極的に取る人は、結婚できなくなるかもしれないというリスクを受け入れてでも、積極的により良い結婚相手を探そうとします。
投資との関係で言えば、リスクを回避し早期に結婚する人は元本が保証されている預金や、利息が確定している債券などへの投資を好みます。一方、リスクを積極的に取る人は、元本割れを起こすかもしれないことを承知した上でよりハイリターンが狙える株式投資やFXなどを好みます。
肉食系女子の婚期は遅い?
以上のことを踏まえると、肉食系女子ほど婚期が遅れるということになりそうです。アメリカのコンサルティング会社であるスペクトラム・グループが実施した調査によれば、年収20万ドル(当時のレートで約2040万円)を稼ぐ女性のうち、50%はリスクを取るのに積極的であることが明らかになっています。これは富裕層の30%を大幅に上回っています。
この中には当然既婚女性も含まれていますが、未婚女性のほうが多いことはいうまでもありません。
一方、男性の場合は女性ほど結婚の保険機能を重視していないことを示す論文もあります。男性の場合は結婚しようがしまいが、どちらにしろ自分で生活費を稼がなければいけないことがほとんどであるためであると考えられます。男性にとって、結婚は女性ほどリスク回避につながるものではない、というわけですね。
それどころか、妻が専業主婦となる場合はむしろリスクを増大させることになります。民法では家庭の維持費用は夫婦が共同で賄うことと定められていますが、これは両者が費用を折半して負担することを定めているわけではありません。夫婦の一方が収入を得ていれば、それに見合っただけの生活を配偶者にもさせるべき、と定めているだけです。この考え方は財産分与にも適用されます。夫からすれば専業主夫の妻を持つことはハイリスクな選択といえます。
もちろん、専業主婦の妻を持てば日常生活が安定し、家事や子育てをほとんど妻に任せることができ、結婚していることによる社会的な信頼が得られると言ったリターンもあります。しかし、このリターンがリスクに見合っているかというと疑問です。だからこそ、晩婚化・未婚化が進んでいるのではないでしょうか。
女性が男性に家事や育児への参加を求める声が強い昨今ですが、同様に男性も女性に家計を支える仕事への参加を求めます。今後は男女がともに家計を維持する役割を果たす覚悟を持たなければ、ますます晩婚化が進むのかもしれません。
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