外国為替証拠金取引(FX)は、外国の通貨に投資します。外貨の為替レートの変動により生じる為替差益によって利益をあげる投資手法です。

例えば1ドル110円のときに11万円の日本円を1,000ドルに両替したとします。為替レートが1ドル113円に変動した後で1,000ドルを日本円に両替すると11万3,000円が受け取れます。為替取引により3,000円の利益をあげることができました。

このように為替レートの変動を利用して利益をあげる投資手法がFX投資です。

取引規模と取引対象の違い

国内株式の東証1部市場での月間取引高は約54兆円ですが、為替取引では全世界で1日あたり約550兆円の取引が行われています。

株式取引では資金力の大きい特定の投資家勢力によって株価が大きく動くことがありますが、市場規模の大きいFXではそうしたことはありません。

株式取引の銘柄は東証1部市場だけでも約4,000種類ありますが、FXで取引される通貨は20種類前後とかなり限られます。

取引に必要な金額の違い

株式取引での売買単位は多くの場合100株となっています。値がさ株を取引きしようとすると数十万円以上必要となります。FXでは1通貨単位や1,000通貨単位での取引となり、1,000通貨単位では1ドル110円では11万円から取引することができます。

株式の信用取引と同じようにFXでもレバレッジをかけた取引を行うことができます。25倍までのレバレッジが可能で、1ドル110円の場合、2万5,000ドルまでの取引が可能です。株式の信用取引のレバレッジは3倍までです。

必要な知識の違い

株式では銘柄の企業の業績見通しや、その会社の業界の動向などに関する知識が必要になります。海外での売り上げが多い企業では為替の動向も関係します。

FXでは国別の経済の動向が重要になります。米国や欧州での利上げの動向で円安になったり、北朝鮮などの地政学リスクの高まりで円高になったりするなど、世界経済や世界情勢の影響を為替レートは受けます。

経済指標の発表内容に大きく影響されるのもFXの特徴です。米国の雇用者数の増加が米国の利上げの可能性に影響し、それがドル円レートに影響するといったケースです。

勝者と同数の敗者がいるのがFXの世界

FX投資と株式投資の最も本質的な違いが「FX投資はゼロサムゲーム」であるという点です。

ゼロサムゲームでは勝者と同じだけの敗者が生まれます。FX取引を続けていると、理論上は収支ゼロに近づき、利益をあげられなくなります。結局スプレッドなどの手数料の分だけ損することになります。

株式投資はゼロサムゲームではありません。相場の上昇局面では多くの投資家が利益をあげることができます。長期では相場は上昇しており、長期投資ではさらに多くの投資家が儲かっていることになります。

株式投資とFX投資にはこうした本質的な違いがあり、株式投資よりも儲かりにくいFX投資はおすすめできません。

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