ネムコインという仮想通貨があるのですが、皆さんはご存知でしょうか。最近ビットコインが少しずつ有名になってきたのですが、このビットコインと同じ仮想通貨の仲間です。ネムコインは、最近価格が上昇しているのです。ビットコインの急騰以降、仮想通貨を投資として考える方も多くなっていると思います。今回は、この将来期待が持てる仮想通貨ネムコインについて解説します。

ネムコインとは?

ネムコインは、「New Economy Movement」の頭文字NEMをとった仮想通貨で、2015年3月からスタートしました。運営会社は、ザイフという会社です。ネムコインの単位は、「XEM」になります。アルトコインの1つでもあります。

ネムコインの始まり

ネムコインは、2014年1月にビットコインに関するコミュニティで、ハンドルネームutopianfutureという人が企画しました。それから開発を行い、約1年後の2015年3月からスタートしました。初めの開発チームの一人に日本人がいたことでも知られています。

ネムコインは、初めに発行してから、新規発行ということを行いません。開始時に8,999,999,999XEM(ゼム)を発行し、そのネムコインを約1600人の投資家に対して均等に割り当てました。ただ、ネムコインは後で述べるハーベスティング(収穫)という方法で報酬を受け取る方法があります。

仮想通貨とは

ここで、仮想通貨とはよく分からない方向けに、仮想通貨の説明を簡単にしておきます。仮想通貨とは、特定の国家によって、その価値が保証されない通貨となります。オンラインで取引され、他の通貨との交換が可能です。ドルやユーロ、円等、通常の通貨は国家が管理、発行するものでしたが、仮想通貨は国家による保証がありません。取引所で円やドルやユーロ、その他の仮想通貨などと交換できて、その価格が常に変動します。

主な仮想通貨には、ビットコインやイーサリアム、リップルなどがあります。しかし、世界には、確認できていないものも含めて非常に多くの仮想通貨があるのです。ネムコインはその中の1つで、最近非常に人気が高まっている仮想通貨なのです。

ザイフ(Zaif)について

ネムコインの運営会社ザイフ(Zaif)では、ネムコインだけではなく、ビットコイン、モナコインの売買ができます。ザイフでは、「取引所」と「簡単売買」という2つの取引ツールが用意されています。ネムコインの売買は、このうち「取引所」のみ可能です。ザイフでの取引は、専用のWEBサイトおよびスマートフォン、対面で可能になっています。

スマートフォンでの利用は、専用のスマホアプリをダウンロードすることで実行可能であり、セキュリティの配慮のため、二段階認証により利用可能になります。IDとパスワードでの認証に加え、ワンタイムパスワードでの認証を行います。

ザイフのWEBサイトを運営している会社は、日本の大阪にあるテックビューロという会社です。日本の会社ということで安心感がありますし、WEBサイトも日本語で利用でき、日本の円の対応も可能で、非常に便利です。

ザイフでは、通常の現物取引に加えて、「信用取引」が可能です。信用取引とは、証拠金を利用して、仮想通貨を借り入れ、現物で保有している資産を超える取引をすることです。値上がりした場合には利益が多くなりますが、値下がりした場合には損失も多くなります。信用取引を行うための各種チャート機能も必要に使いやすくなっているのです。現在レバレッジは1倍ですので、あまり大きな取引はできなせんが、このような機能が備わっています。信用取引を行うことが出来ます。レバレッジは1倍で証拠金を上回る仮想通貨の貸付は現在行っていませんので、 大きなリスクを取ることがなく、初めて信用取引をする方にも安心してご利用いただけます。

ネムコインのPoI

ネムコインの利用者は、その貢献度によってPoIというスコアが付与されます。PoIはProof-of-importanceのことであり、ネムコインの取引所でより多くの取引を行った人がPoIのスコアを増やすことができます。ネムコインでは、PoIスコアに応じて、ハーベスティング(収穫)に成功して、高い報酬が得られる仕組みになっています。

PoIのスコアを増やすには、より多くの単位のネムコインの取引をより多い回数分だけ行うことが必要です。ネムコインを扱う取引所でその仮想通貨に関して多くの貢献を行った人がより多くのPoIスコアを獲得できる仕組みになっています。ネムコインを頻繁に利用する人が、より多くの利益を受け取ることができ、これを富の再分配と呼んでいます。機会は誰でも等しく与えられている点がポイントです。

ハーベスティング

ネムコインでは、ハーベスティング(収穫)で手数料が貰える仕組みを採用しています。ビットコインでいうマイニング(採掘)に相当するものです。ネムコインの保有残高やネムコインの取引量によって独自のアルゴリズムで計算されます。保有残高だけでは決まらない仕組みが、ネムコインが平等と言われる由縁です。

ネムコインの話題

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ここからは、ネムコインに纏わる色々な話題について取り上げます。

ネムコインの値動き

ネムコインはスタートしてからしばらくの間、0.6円あたりを中心に推移していました。この傾向は、開始時から2017年2月頃まで続き、ほとんど値動きに変動はありませんでした。しかし、2017年3月から上昇に転じ、2017年5月には、これまでの最高値である28円を記録しました。その後は少し落ち着きを取り戻し、2017年7月は18円台あたりを前後しています。2017年2月以前から比較すると最大40倍に高騰したことになります。ビットコインほど有名ではありませんが、仮想通貨の中では非常に人気が出た通貨になります。ビットコインは、すでに1000倍を超える大変な急騰をしましたので、今後は急騰の可能性があるネムコインを購入して急騰を待つという方法もあります。

エコビットの活動

ネムコインが使われた事例で、エコビット(ECOBIT)の活動で使われたことがあります。国連とマレーシア政府が協力し、熱帯雨林保護のため資金集め(ICO)のために、このネムコインを使ったというニュースがあります。通常、仮想通貨を使った資金集めは、ビットコインやイーサリアムを使って行うことが多いのでですが、今回はこれにネムコインを使ったというニュースになります。

仮想通貨ランキング

ではネムコインは、仮想通貨全体の中で、どのくらいの位置にあるのでしょうか? 仮想通貨のランキングを見てみることにしましょう。以下は、2017年8月7日時点での仮想通貨時価総額ランキングです。

【仮想通貨時価総額ランキング(およそ2017年8月7日11時時点)】
|順位|通貨名|時価総額(円)|価格(円)|
|:-:|:-:|:-:|:-:|
|1|Bitcoin(ビットコイン)|¥5,823,089,246,418|¥353,069|
|2|Ethereum(イーサリアム)|¥2,692,489,667,654|¥28695.93|
|3|Ripple(リップル)|¥755,309,337,378|¥19.70|
|4|Bitcoin Cash(ビットコイン・キャッシュ)|¥477,554,931,728|¥28971.01|
|5|Litecoin(ライトコイン)|¥261,682,939,288|¥4999.03|
|6|NEM(ネムコイン)|¥247,883,982,253|¥27.54|
|7|Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)|¥158,901,638,972|¥1685.29|
|8|Dash(ダッシュ)| ¥154,990,227,945|¥20730.06|
|9|IOTA(アイオータ)| ¥130,989,969,036|¥47.13|
|10|NEO(ネオ)| ¥81,935,367,212|¥1638.71|

CoinCapランキング

予想どおり、1位はビットコインです。時価総額はおよそ5兆8000億円、大量の資金が既にビットコインに集まっていることがわかります。2位のイーサリアムは、時価総額およそ2兆7000億円とビットコインに迫る勢いです。3位はリップル、4位はビットコイン・キャッシュ、5位はライトコインです。ネムコインは、その次の6位になります。
仮想通貨は、非常に多数ありますので、その中で6位というのは、大変人気がある有望な通貨になります。

次回アップデート「カタパルト」

ネムコインの次回アップデート(2017年の夏に予定)は、カタパルト(Catapult)と言います。これまで、他の仮想通貨でもアップデートでの機能向上により、価格が上昇することがありました。カタパルトでは、金融機関のブロックチェーン利用に関する拡張を行うとのことで、性能が向上することが期待されているのです。最近はFinTechの活用などで、金融機関のブロックチェーンに対する関心が高まっていますので、これを機に急騰する可能性もあります。

仮想通貨NEMとは何?ネムコインの特徴と購入できる取引所のまとめ

これまで仮想通貨の1つであるネムコインについて説明を行ってきました。最近、ビットコインの急騰のニュースが日本のメディアにも取り上げられ一般人の知るところとなりましたが、仮想通貨全体しては、まだまだ市場が未成熟です。今後、どのような仮想通貨が登場し、一般に流通するようになるのかさえ誰も予測できないのです。ネムコインは、ビットコインやイーサリアムに次ぐ有望通貨の1つです。2017年の春に小規模な急騰がありましたが、まだ本格的な急騰を迎えていません。もちろん、リスクもありますが、まだそれほど注目されていないネムコインについても今後の動向をウォッチしていくことをおすすめします。

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