付加年金をご存知ですか?

確定拠出年金(iDeco)や国民年金基金、小規模企業共済、ふるさと納税などお得な制度はたくさんあります。あまり知られていませんが、それらと比較しても最強にお得な制度があります。それが付加年金です。付加年金とは国民年金第1号被保険者ならびに任意加入被保険者が、定額保険料に付加保険料を上乗せして納めることで、受給する年金額を増やせる制度です。

日本年金機構付加年金のページ

2年で元が取れる??

この付加年金どう最強かというと納めた金額が2年で元が取れるのです。

具体的には付加年金の納める金額は月々400円です。

そしてもらえる金額は年間で200円×付加年金を納付した月数になります。

例えば40年付加年金を納めたとすると

400円×480月(40年)=19万2千円 支払ったことになります。

そしてもらえる金額は

200円×480月(40年)=96,000円 (年額)もらえます。

つまり、19万2千円÷9万6千円=2年で支払った金額の元は取れるのです。

3年目以降については全てプラスということになります。

付加年金は終身年金ですから生きている間もらい続けることができます。

もし、100歳まで生きたとすると65歳から35年間もらえますので、

合計で336万円払ったのは19万2千円ですから316万8千円もプラスとなります。

加入対象者

それではこんなお得な制度誰が入れるのでしょうか?加入できるのは下記の方となります。

  • 国民年金第1号被保険者
  • 任意加入被保険者(65歳以上の方を除く)

つまり、サラリーマンやサラリーマンの奥さん(第3号被保険者)は納付することはできません。

また、付加年金は国民年金の上乗せ部分であるため国民年金を納めてなかったり、免除している最中は加入できません。

加入手続き

加入手続きは難しくありません。

市区役所及び町村役場の年金窓口で納付申し込み申請書を作成し提出するだけです。

印鑑と年金手帳を持って行きましょう。

注意点

付加年金に加入しているとだいぶお得な制度であるためか

他の制度との併用でいくつか制約が出ますので注意が必要です。

  • 確定拠出年金へ加入できる上限が千円減って6万7千円になる。
  • 国民年金基金に入っていると付加年金を納めることができない。

まとめ

他の制度と比較しても付加年金は最強にお得な制度ですので、国民年金に加入されている方はぜひご検討してください。

- スポンサーリンク -
- スポンサーリンク -
- スポンサーリンク -
河合中小企業診断士・社会保険労務士事務所代表 岐阜県岐阜市在住・美濃加茂市出身。価格改定による利益創出コンサルティング、キャッシュフロー会計、管理会計をベースとした倒産しない仕組みづくりを得意としている。現在は各種研修、セミナーの実施や企業への経営支援を中心に活動としている。