2016年4月から12月決算の最終損益は全産業は、-0.4%から+10.5%へ
日本経済新聞が、2月16日朝刊に掲載した上場企業の業種別連結業績動向では、全産業で最終損益が前年度比で-0.4%となった模様です。同様に売上高は-4.9%です。通期予想では、最終損益が+10.5%と売上高が-3.3%ですので1月~3月は良化する予想です。
製造業と非製造業では非製造業
製造業と非製造業では非製造業と非製造業では非製造業での区分では、製造業:-1.4%と非製造業:+28.5%なので非製造業がよく、11月のアメリカ大統領選までの円高の影響が製造業より少なかったと推測できます。
業種別では、ダントツで商社
業種別では商社がダントツで増益率が高いです。前期が資源価格の下落で赤字転落した商社もあったことからすると地獄から天国のようです。次いで非鉄金属、紙・パルプ、通信、サービスと続きます。
1月から3月によくなる業種
4月から12月の業績の実績と通期予想が共に前年比プラスで、4月から12月実績より通期予想が5%以上増益幅が上昇する業種は、繊維・非鉄金属・商社の3業種でした。
有望銘柄
有望銘柄は、繊維からは炭素繊維が好調な東レ(3402)と帝人(3401)が上げられます。炭素繊維はこれからも需要が増えていくので長期テーマとして押し目を拾いたいです。
非鉄金属と商社の増益は、資源価格の復調なので、この領域は非鉄金属から東邦亜鉛(5707)を上げます。亜鉛・鉛・銀のロンドンの市況がLMEで好調です。環境リサイクル事業も持っているのでこちらも期待出来そうです。
まとめ
4月から9月の実績の決算は、アメリカ大統領選挙前の円高影響を受けています。1月から3月の企業の想定為替レートは110円と言われていますので、今後さらに上方修正が期待出来ます。注意点としてはアメリカのFRBの利上げ速度です。6月に3回目の利上げをするとのコンセサスですが、4回目の利上げの時には一端引いた方がいいと考えます。
春までには、日経平均株価の20,000円超えが見られると期待します。