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投資や株をやったことがある方ならば誰でも一度は聞いたことがある「ヘッジファンド」という名称を聞くことがあると思います。たいていの方は、「ヘッジファンド」、何それ?という認識だと思いますが、今回はそのヘッジファンドをテーマにお話をしていきたいと思います。

そもそもヘッジファンドって何?

ヘッジファンドといってもピンと来ない方が大多数だと思いますが、要するに日本の投資信託と思っておけばいいと思います。この投資信託のかんたんな仕組みを説明すると、優秀な運用担当者が一般の顧客から資金を募集し、そのお金を顧客に変わって運用をするのが投資信託になります。

つまり、あなたが、株式投資を始めよう、でも何も知識がないから不安、という方はその投資信託を利用して、プロに運用を任せて自分の大事な資産を増やそうというシステムが投資信託になります。

根本的には、「ヘッジファンド」と「投資信託」は一緒のことです。あなたが、株式や債券等で運用するのに時間や知識がないのでその運用をプロにお任せするのをヘッジファンド、投資信託というのです。

 ヘッジファンドの意味

ヘッジファンドの「ファンド」は「基金」という意味になります。○○基金という宣伝はよくメディアで取り上げられるのでわかると思いますが、要するにその「運営母体のお金」という意味になります。

一方で、「ヘッジ」とは、「保険つなぎ」という意味となります。わかりにくいかもしれませんが、単純に「保険」と訳すと、ヘッジファンドは、「保険がかかった基金」という意味になります。

ヘッジファンドは、投資家から多額のお金を預かり運用しますので、万が一のときにマイナスを最小限に抑えるため、保険を掛けてリスクをヘッジするのです。個人であれば、自動車保険や生命保険を契約してライフリスクに備えることと似ています。つまりヘッジファンドは、保険を掛けることで、リスク管理を行い運用しているのです。

ヘッジファンドのリスク管理手法

ヘッジファンドに限らず、日本で募集をしている投資信託は必ずこの手法を用いています。なぜなら、投資家のお金をお預かりして運用失敗しました、となると社会的な信用を失い、資金が引き上げられてしまいます。そのため、リスク管理は世界のファンドの主流になります。

具体的なリスク管理手法というのは、何かを「買った」ら、必ず、何かの「売り」を行い、保険をかける、というのが具体的な手法になります。たとえば日本株を買ったら、必ず、為替を円高方向にポジションを取る、債券を売るというような手法になります。今は金融派生商品、いわゆるデリバティブが大流行ですので、オプションや信用、先物、先渡し取引なども使います。

最新のファンドは、このリスク管理をたとえば、AI(人工知能)を使い管理しています。日本株の利益が大量にのったら、その見合う分の保険を外すなどいろいろなことをやっているのです。逆に損失が増したら、保険を買い増しするなどして、投資家の大事な資産を守っているのです。

つまり、ヘッジファンドや投資信託というのは必ず、投資家のみなさんの大事なお金に保険を掛けていますので、安心してプロに運用をお任せください、ということなのです。

保険加入しているヘッジファンドは安全なのか?

ヘッジファンドの破綻例はいろいろありますが、有名なのはLTCM事件になります。これはノーベル経済学賞を受賞した、経済学者が運営をするヘッジファンドなのですが、その図体が大きすぎて、当時、起こった東南アジア通貨危機やロシア危機に際して、流動性がなくなったことから保険がかけられなくなったのが原因です。

このような通貨危機や新興国危機では、買いの注文はすぐに入るわけで、売りの注文はストップ制限によって全く入らないのは、FXや株式売買をやられている方から経験があるかと思います。つまり、何かを買った際に、この危機が起こったときにその売り注文、転売注文が全く約定しないのです。そして売っていた注文は買戻しの発注になりますのですぐに約定します。取引はすべてコンピューターによって同時発注していますので、買いのポジションだけが残ったことによってその損失は天文学的になったのです。

同じことが2008年のリーマンショックでも起こっているのです。これはリーマンブラザーズという投資銀行が倒産をしたのを契機に、売り注文が全く約定しなかったことから起こった危機になります。

この例をみてもおわかりになると思いますが、いくら保険に入っているヘッジファンドといえども、危機に際しては流動性の枯渇から必ずしも安全とは言えません。これはヘッジファンドに限らずどんな投資に関しても同じと言えます。

「ヘッジファンド」と「投資信託」の違いとは

だいぶヘッジファンドに関しては理解が進んだと思いますが、いかがでしょうか? 今まではヘッジファンドというと、有名なプロの運用者が運用している投資信託がヘッジファンドと思っていた方もいらっしゃるでしょうが、そもそも「ヘッジファンド」と「投資信託」に投資家の資産を運用する意味では、大きな違いはありません。違いは、投資家する際に、ヘッジファンドは、直接契約することができますが、投資信託は証券会社等の販売会社を複数社を介してヘッジファンドに投資することになります。そのため、購入するファンドに対して販売会社ごとに中間手数料が掛かります。

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有名なヘッジファンド

このヘッジファンド、アメリカで1970年代に誕生しましたが、オイルショックやブラックマンデーでその資金を溶かすファンドが出てきたので、その対策として何かを買ったら、何かを売るということをヘッジとして始めたのです。

そして、この方法で世界的に大きく成功をしたのが、日本のバブルを崩壊させた真犯人?とされる、タイガーファンドになります。タイガーファンドはドットコムバブルについていくことができず、その後、解散に追い込まれましたが、現在の新進気鋭のファンドマネージャーはほとんどこのタイガーファンド出身者ということはよく知られています。あまり日本人にはタイガーファンドの存在は知られていませんが、一般の市場参加者に出資を呼びかけた、そしてヘッジファンドを大衆化させたファンドはタイガーファンドといっても過言ではないでしょう。

そのほかにはみなさんもご存じのウォーレン・バッフェット、ジョージ・ソロスなども有名ですが、彼らに共通するのは、一般の人からの出資は受け付けていないということです。毎年、高パフォーマンスを続けるファンドには申込が殺到しますので、当然のことです。

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ヘッジファンドの投資戦略

ファンドの種類には様々なものがあります。代表的なものはインデックス投資とアクティブ投資というものです。

アクティブ投資

大量の株式を常に売買することで高いリターンを目指す手法で、AIによる自動売買投資のCTA(マネージド・フューチャーズ)戦略やロング(買い)とショート(売り)を組み合わせて売買する株式ロング・ショート戦略を取る投資手法です。実に世界のヘッジファンドの50%がこの戦略で運用を行っています。ヘッジファンドマネージャーは投資家に対し常に高いリターンを提示し続けなければないため、長期で結果を出し続けるのは極めて難しい投資手法です。

インデックス投資

日本株なら代表的な指数は日経平均になりますが、この日経平均をインデックスと呼びます。それぞれの国の代表的なインデックスを見て、どこの国に投資したらよいか、を考えるファンドになります。このファンドの特徴は、LTCMやリーマンショックのように流動性の危機に陥る可能性が少ないことが特徴なのですが、利回りは期待できないということにありあす。

 バリュー投資

ウォーレン・バッフェット(世界最大の投資持株会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEO)が提唱するバリュー投資は、有望銘柄への長期投資(バイ・アンド・ホールド)を行う手法で、短期的な株価の変化ではなく、企業が発表する有価証券報告書や企業が保有する資産や負債などを詳細に分析することで、現在の時価が割安である銘柄を選びだし、中長期的な視点で利回りを確保します。

アクティビスト投資

いわゆる物言う株主として、投資先に対し積極的な企業改善を働きかけます。例えば、不採算部門の整理や未使用の保有地の売却、相乗効果の高い企業買収など、経営の合理化を経営陣と協議し企業価値を向上させることで、投資収益を上げる手法です。

この他にもレラティブ・バリュー、イベント・ドリブン、フィックスト・インカム、グローバル・マクロなど、様々な投資戦略が存在します。

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