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株式投資の分析方法には、主にテクニカル分析とファンダメンタル分析のどちらか、両方を活用して銘柄分析や売買タイミングを図ります。

そして数週間や半年といった、一定期間保有するスイングトレードなどではファンダメンタル分析を用いるのが一般的です。

「テクニカル分析の方が活用出来そう・・」、こう思った方。

中長期投資でファンダメンタル分析を敬遠している場合は、適切な分析を行えないリスクが高まるため一旦投資スタイルを検討し直しましょう。

今回は成長株投資など中長期投資を始める方に向けて、ファンダメンタル分析の基本と具体的な指標について解説します。

ファンダメンタル分析とは?

みなさんに質問です。

「ファンダメンタル分析に用いる指標や情報は何でしょうか?」

株式投資を最近始めた方の中には、このような考え方もあるのではないでしょうか

「ファンダメンタル分析はチャート以外の分析のことでしょう」

確かにチャート分析ではありませんが、あまりに漠然とした答えです。また、正確にはチャートも参考にする場合もあるため、チャートを含めた包括的な分析方法ともいえます。

まずファンダメンタル分析とは、株式に限らず経済状況を示す指標や情報から、本質を見抜くことを指します。

株式投資でいうところの本質とは、数時間や1日ごとに変動する相場で決められる株価ではなく、企業の業績や財務状況を基に算出した本来持っている価値のことです。短時間に変動する価格と、ファンダメンタル分析によって算出した価格には差があり、将来的に上がると判断できれば投資を検討します。

つまり以下のような例の場合をイメージしてみてください。

市場で定められる価値

  • 前日の価格:1株100円
  • 現在価格:1株80円まで下落・市場価値

本来の価値

  • 業績や各種指標から算出した予想価格:1株200円

上記の例では、市場で定められている価格と、ファンダメンタル指標で分析した価格には差があり尚且つ後者の予想価格の方が高いです。

この分析から指し示すこととは、現在は1株80円の価値と市場では定められていますが、本来は1株200円の価値であり、今後1株200円の適正価格まで徐々に上昇していくことが予想されます。

ファンダメンタル分析の特徴は、チャートでは分析できない企業価値や経済状況など本質的な価値を探し出し、現在とのギャップ(現在価格と本来の価格)を比較した上で今後投資を行う価値があるか考えることです。

そして株式相場は中長期になればなるほど、前述の本質的な価値に従って価格変動する傾向もあります。ですので中長期投資ではテクニカル分析よりも、ファンダメンタル分析と比較的相性が良いのです。

PERやPBR以外も知ろう!

「ファンダメンタル分析は、PBRやPERだけじゃないの?」そう思っている方もいるのではないでしょうか。

確かにPBRやPERも用いますが、これらを含めた主な指標を以下にご紹介します。

  • PBR:現在の株価に対して1株あたりの純資産を倍率で示した指標。
  • PER:現在の株価に対して1株あたりの当期純利益を倍率で示した指標。
  • ROI:株主の自己資本から、どの程度の利益を得られるかパーセント可させた指標。
  • 配当利回り:現在の株価で購入した場合に、株価に対する年間の配当金をパーセント化させた指標

各指標の見方ですが、PBRは一般的に1倍を下回ると割安株として考えます。なぜなら、株価に対して1株純資産の方が高いということなり、つまりは現在の株価が企業価値に対して安いといえるからです。

続いてPERの数値は、一般的に16倍以下になると割安もしくは、低い程割安と考えられています。仕組みを分かりやすく説明すると、投資資金を企業の純利益何年で回収できるかを数値かしているので、数値が小さい程、投資資金に対して利益額が大きい理論になります。

例:1000万円の株式を購入。年間の利益が100万円とした場合、10年間で回収=10倍。

(実際は企業の株式を全て購入している訳ではないため、あくまで理論上の話)

※1株純資産とは、企業が解散した場合に株主が受け取る1株あたりの資産

そしてROEを分かりやすく説明すると、企業の収益力を事業規模に関わらず1つの基準に直して数値化させたものです。ですので、数値が高い程収益力の高い企業として判断でき、成長株として候補にいれることもできます。

また、他にも会社四季報や決算短信で確認できる様々な情報や、政府が発表する情報も分析材料として活用します。

  • 財務:企業の財務状況だけでなく安全性も知ることができる
  • 株主や役員:株式の保有比率から方針を考察できる
  • 業績関係:成長株か判断するために必要
  • 企業概要:業種や現在の事業内容を確認するために必要
  • 消費者物価指数他、政府機関発表の経済指標:相場の中長期予測などに用いるために必要。

ファンダメンタル分析は奥が深い!

今回ご紹介したファンダメンタルに関する基礎知識は、イメージとして全体の1%程度の基礎的な内容となっています。

たとえばファンダメンタル指標とは、経済状況など株式投資以外の範囲も含まれ、景気や経済に関するあらゆる内容を分析に用います。

しかし最初から全ての内容を把握できるわけではありませんので、まずはファンダメンタル分析の意味を理解した上で、個人投資家でも確認できる決算短信や会社四季報を見てみましょう。

また、同時に成長株や割安株など、どのようなタイプの株に投資を行うか方向性も決めておくのが大切です。ファンダメンタル分析はとにかく奥が深いので、理解できる範囲で少しずつ知識として蓄えるのがポイントです。

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