「年金なんてまだまだ先の話……」と思っていたら、最近では「年金はもらえるかどうかわからない」という話がまことしやかに論じられる時代。
確かに、国の年金制度は改正ばかりで、どうにも先行きが不透明です。人口減少を考えるとちょっと心配になってきますね。
ならばいっそ、自分で年金づくりをしてみてはいかがでしょうか? クラウドファンディングならそんなこともできる可能性があります。狙うはローリスク・ミドルリターン!
自己資産の運用を他人任せにするのではなく、将来に向けて各個人での資産運用を検討してみませんか?
資産を自らが運用するべき時代
日本の問題である少子高齢化は今後もますます進むと予測されています。人口減少に陥ることで公的年金制度への不安も高まることになります。一方、平均寿命が長い世界的な長寿国として、退職後のセカンドライフが長くなることも予想できます。寿命が延びれば延びるほど生活費や居住費などの支出がかさむだけでなく、年金という収入源への不安も抱えることになるわけです。
また、早期定年退職制度を採用する企業が増えており、55歳で定年退職を迎える人も少なくありません。公的年金は65歳まで支給されませんから、その間の資産についても考えておく必要があります。
さらに、資産はゆとりある老後の生活のためだけではありません。結婚や出産、家や車の購入、子どもの学費など、人生でお金がかかることはたくさんあります。あまり考えたくはありませんが、急に病に倒れたり、事故に遭遇した場合など、仕事を休業せざるを得ない可能性も考慮し備えておかなければならないのです。将来のために資産を自分で管理し運用していくべき時代が到来しているといえるでしょう。
資産運用を開始する前にやること
では、どうやって資産を増やしたらいいのでしょうか。預貯金すべてを運用するわけにはいきません。まず初めに、用途に応じて資産の使い方を分けることをお勧めします。
【1.生活資金】
通常の生活に必要な資金。食費や交際費、水道光熱費や通信費などに該当します。最近のコンビニなどには24時間引き出し可能なATMがあるので、普通預金などで管理していれば急な出費にも対応できますね。
【2.貯蓄資金】
ずばり貯蓄のこと。住まいの購入や修繕積立金として、また、子どもの教育資金など、将来に予測できる大きな出費に備えておきましょう。コツコツと貯めるお金です。
【3.運用資金】
資産運用に使う資金。さしあたって使う予定のないお金、余裕のある資金を指します。収益性が見込める投資を行って資産を増やしていきたいですね。
「余裕のあるお金はない」「収益性の見込める投資はどれ?」という声が聞こえてきそうですが、資産運用向けの商品は多くの種類があり、その運用のしかたもさまざまです。一緒にチェックしていきましょう。
リスクとリターンを知っておく
運用を始める前に、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。
投資の世界での「リスクとリターン」の関係をご存じでしょうか。リスクとは投資した資産の収益の動きの幅で、リターンはその収益のことです。
例えば、普通預金は私たちの生活において重要ですが、近年、銀行の普通預金・定期預金は利率が低くほとんど資産が増えることはありません。国債についても、元本の保全性は高いものの、利回りが低いので資産運用には向いていません。これらの商品は価格変動の幅が少ないため元本を失うことはあまりありませんがその分資産が増える可能性も低いため、「ローリスク、ローリターン」に分類されます。
金融商品を扱う資産運用のサイトを覗いてみると、株式売買、投資信託、FX、先物取引、J-REITなど、一見しただけでは理解できない商品や用語が並んでいます。(図表参照)これらは「ハイリスク・ハイリターン」の商品で高い収益性が見込めるものの、元本を大きく割る可能性があります。金融知識がないとどれを選べばよいのか見当がつきませんし、運用するにも専門用語がわからず手続きが面倒だったり……、一般的には垣根が高い商品といえるでしょう。
誰でも参加できる「みんなの銀行=クラウドバンク」
こうなると資産運用は投資専門家にしかできないと思いがちですが、「ローリスク、ミドルリターン」に該当する商品があります。ある程度元本の保全性が高く、リターンが年率5%(税引前)という魅力的な収益性を目指しているクラウドバンクです。
運用で重要なのは「複利で増やすこと」。
例えば、100万円を定期預金(想定金利0.08%)とクラウドバンク(想定金利5%)で5年間運用した場合、5年後には両者で20万円近い開きが生まれることがわかります。
資産運用を始める際の資金はいくら必要でしょうか。株式や投資信託などはある程度まとまった数十万円単位の資金がないとスタートできません。その点クラウドバンクは、FXやIPO株のように高い利回りはでませんが、月々1万円台の小口からスタートできるのが特徴です。「家計が黒字になった」「残業代が出た」など、少し余裕が出た時がチャンス。多額の資金で大きな投資をするのではなく、小口の資金を長い期間でコツコツと運用し、自分年金づくりを目指しましょう。
── クラウドバンクは未成年の方でもお小遣いを貯めて参加することができますし、親や祖父母が子どもや孫の口座を作ってスタートすることも可能です。
世界最大とも言われる現預金を持つ日本で、金融機関に任せていた資産の運用を誰もが自分で行う時代。「みんなの銀行」と訳すことができるクラウドバンクで、小口の資金を運用して大きな銀行に負けないような収益が出ることを期待したいですね。
参考:大前和徳「クラウドファンディングではじめる1万円投資」(総合法令出版)
≪記事作成ライター:山本義彦≫
東京在住。航空会社を定年退職後、介護福祉士の資格を取得。現在は社会福祉法人にて障がい者支援の仕事に携わる。28年に及ぶクラシック音楽の評論活動に加え、近年は社会問題に関する執筆も行う。
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