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日本ではあまり浸透していないかにみえる「フィンテック」ですが、すでに専門情報誌も発行され、ネット検索では「FinTech」が4000万件*、カタカナの「フィンテック」は1900万件*がヒットしているそう。
では、なぜいま「フィンテック」が注目を浴びているのでしょうか。初心者向けにご紹介しましょう。
*2017(平成29)年10月27日現在

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実はもう、フィンテックを利用している!?

経済は常に動き、言葉も生きているので、新しい技術や用語がどんどん誕生していますが、「FinTech(以下・フィンテック)」とは、金融を意味するFinanceと、技術を表すTechnologyを組み合わせた新しい造語。日本語にすると「金融IT」「金融テクノロジー」などといわれ、フィンテックの登場によって、金融機関でのIT活用が大きな注目を集めるように……。

そして技術革新といえば、インターネットやパソコンです。当初はデスク上の大きな位置を占めていたパソコンが持ち歩き可能になり、やがて小さなコンピューター = 掌サイズのスマートフォンが出現。ここ20年ほどでIT技術が劇的変化を遂げていることはご承知のとおりですが、瞬く間に世界を席巻したスマートフォンは、「スマホ中毒」「スマホ依存症」「ながらスマホ」が普及の広がりとともに問題になる一方、ビジネスにプライベートを問わず人々の必需品に。その理由は「とにかく便利だから」に尽きるでしょう。

それは「フィンテック」も同じなのです。

欧米に比べて日本は若干遅れているとはいえ、「フィンテック」はすでに多くの日本人に活用されていることは間違いありません。その証拠に「フィンテック」という単語を知らずとも、気づけば知らずに利用していた……という事例がたくさんあるはずなのです。

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便利で簡単なフィンテックのサービス

たとえば、スマートフォンでクレジット決済をしたことはありませんか? 服を購入する際や食事代を支払う際、いわゆるモバイル決済といわれる「楽天スマートペイ」「SQUARE」、「Apple Pay」等を活用する人が最近急増していますよね。

また、スマートフォンやタブレットで家計簿をつけている人も多いはず。レシートを撮影するだけで自動的に内容を読み取ってデータを反映する……というあれです。代表的なものは「zaim(ザイム)」、「マネーフォワード」、「レシーピ」など。無料かつ簡単な家計簿アプリでありながら資産運用を担ってくれる便利さが受けて利用者が急増していますが、なかでも「レシーピ」の場合は、自動入力したレシートの食材をもとに、レシピまで提案してくれる心にくいサービスも!

実はこれらはみな、「フィンテック」のサービスです。その他にビットコインに代表される「仮想通貨」や「クラウドファンディング」も「フィンテック」によって生み出されたサービス。最近では「ロボ・アドバイザー」という投資や運用を支援する新たなサービスもお目見えしています。

子どもの頃に飽きて放り出してしまった小遣い帳。あるいは、大人になってつけはじめた家計簿。どちらも続かず志半ばで断念した方も多いことでしょう。その理由はやはり「面倒」「手間がかかる」ことに尽きるのではないでしょうか。しかし、その煩わしさを一気に解消したのが「フィンテック」なのです。これこそまさに「金融テクノロジー」というわけですね。

スマホとSNSが、フィンテックをさらに大きく!

このような「フィンテック」のサービスを、企業や法人がビジネスに活用するだけでなく、一般消費者がこれだけ便利に活用できること自体、金融における技術革命といえます。銀行などの金融機関が主であった時代は終わりつつあることは確かで、逆に見れば「フィンテック」はデジタル世代をターゲットにしたユーザ目線のサービスだからこそ、ここまで急激に普及したといえるでしょう。

「フィンテック」が一気呵成に広がった背景には、前述したようにスマートフォンやタブレットなどの端末が普及し、電子決済が簡単にできるようになったことが大きな理由とされています。さらに、SNSといわれるソーシャル・ネットワーキング・サービスもその普及に大きな力を発揮しました。「無料で簡単、しかも便利」と聞けば、利用しない手はありませんよね。

利用(購入)したアプリやサービスの便利さをツイートしたり、フェイスブックにアップすることはいまや当たり前。便利さやメリットが載っているブログや記事をネットで読んだりすると、誰もがついついググってしまうもの。人気ブロガーや芸能人に限らず、一般消費者のSNSを通じてアプリやサービスの評判が広がり、利用者が増加することで人気に強い火がつく……。このような現象が毎日のように世界中で起こっているのです。

ちなみに、東京都は今年6月時点で「フィンテック」企業の誘致・育成を柱に、アジアの金融ハブをめざす「国際金融都市構想」の骨子を発表。11月には「東京版金融ビッグバン」として最終決定を下します。日本にも少しずつながら「フィンテック」の波が押し寄せていることは間違いないようです。

── アメリカ生まれの「フィンテック」ですが、今後は日本でもさらに広がる兆しを見せています。人間が暮らしていくうえで必要不可欠なお金。そこにイノベーションを起こした「フィンテック」はさまざまなサービスを生み出し、さらに注目されていくことは相違ありません。何より「フィンテック」は、「金融イノベーション」の意義すらも変容させる可能性を秘めているといえるでしょう。

≪記事作成ライター:山本義彦≫
東京在住。航空会社を定年退職後、介護福祉士の資格を取得。現在は社会福祉法人にて障がい者支援の仕事に携わる。28年に及ぶクラシック音楽の評論活動に加え、近年は社会問題に関する執筆も行う。

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