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近年、FinTech(フィンテック)というキーワードをニュースなどで見聞きすることが増えてきた。そのようなこともあり、今後の株価の上昇が期待できそうな関連銘柄を見つけ、他人よりも一足先に投資しておきたい、と考える方も増えていることが想像できる。今回は、そのような方のためにFinTech革命で今後が期待できそうな銘柄をピックアップし、投資判断の参考となるように情報をまとめてみたい。

FinTechについて

まず初めに、“FinTech”とはどのようなものかについて、改めて整理しておきたい。

「〇〇テック」の代表

FinTechは、”Financial”と”Technology”を組み合わせて作られた造語で、2000年代終盤から2010年代初頭にかけて徐々にその存在が知られるようになった。その字の通り、ファイナンス(金融)の領域の課題に対して様々なテクノロジーを利用して解決策を探る手法のことを指す。現在では、” Human Resource(人事)”と”Technology”を組み合わせた「HRテック」や、” Real Estate(不動産)”と ”Technology”の「REテック」、はたまた”Education(教育)”と”Technology”で「Edテック」など、様々な「〇〇テック」が登場しているが、フィンテックはその代表的な存在と言える。

普及のきっかけはリーマンショック

FinTechが普及したきっかけとされているのは、2008年に発生したリーマンショックである。当時は大小問わず多くの金融機関の業績が悪化し、解雇になった従業員も多く存在した。勤めていた金融機関を出た技術者たちの中には、金融以外の業界へ活路を見出す者もいたが、一部は起業により自らのビジネスを始める者もいた。彼らは、金融機関を技術面から支えてきた経験を活かし、既存の金融機関にはないような新しい手法で金融というビジネスにアプローチをし始めた。そのような新しい金融ビジネスのうち、多くの利用者、投資家からの支持を集めることができたものが現在まで生き残り、FinTechと呼ばれるようになった。

FinTech革命がもたらす影響

続いて、FinTech革命が我々にもたらす変化について、生活面とビジネスの面の二面から整理したい。

生活面

FinTechが我々の生活に与える影響として重要なものは、「手軽さ」「安さ」「自動化」と言ったキーワードだ。従来の金融機関では、新規に口座を開設したり商品を購入したりする場面において、非常に煩雑な手続きを要求されたり時間がかかったりなど、手間がかかることが多かったが、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを有効に活用することにより、簡便に手続きを完了できるサービスが登場している。また、そのことにともない、顧客説明のための余計な人員を抱えておく必要がなくなるため、サービスを安く提供することもできるようになる。

ビジネス面

FinTechがビジネスに与える影響としては、「予測」「管理」「分析」あたりのキーワードが重要となる。ビッグデータやAIなどの利活用により、従来よりも高い精度で将来の予測ができるようになるため、より適切な投資計画を立てることができ、ビジネスのリスク軽減とともにチャンスの最大化を達成することができる。また、様々なデバイス、センサーから取得したデータと顧客情報を複合的に集約することにより、さらに多角的に顧客のニーズの把握ができるようになり、マーケティング施策の効果の情報も期待できるようになる。

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FinTech投資で期待できる銘柄

続いて、ここまで紹介したFinTech革命の恩恵を受け、業績を伸ばしていきそうな企業についてについて考えていきたい。以下、大きく「B to C」「B to B」の2カテゴリに分けてまとめていく。

B to C 銘柄

<3696> セレス:
対コンシューマ向けのビジネスを行っている企業で注目したいのは<3696> セレスだ。2016年11月にリリースされた「CoinTip」はTwitter(ツイッター)で気軽に少額のビットコインをチップ(投げ銭)として送金できるユニークなビットコイン送金サービスとして話題となった。
「CoinTip」ビットコイン<9984>ソフトバンク:
みずほ銀行と連携し、融資の審査にAIを利用するサービスの開始を発表している。提供された情報に基づき信用度をスコア化させることにより、これまでよりも柔軟かつ正確な審査を行うことができるようになり、借り手と貸し手ともにメリットが生まれる。さらに、スマートフォンで証券取引に関する全ての手続きを行えるオンライン証券会社の「One Tap BUY」への出資を決めるなど、Fintech関連業界への投資を進めている。

B to B 銘柄

<6172>メタップス:
対法人向けビジネスの企業で注目をしたいのは<6172>メタップスだ。ECサイトの決済やマーケティングを支援する”SPIKE”など、Fintech関連のサービスを多く提供している。前期までの赤字により継続企業の前提に関する重要事象等が生じているが、直近の決算では黒字に転換しており、業績の推移には引き続き注視したい。
SPIKE オンライン決済

<3778>さくらインターネット:
「mijinクラウドチェーン」で有名なテックビューロと提携し、大規模な電子マネー勘定システムへの実用を前提としたブロックチェーン適用実験に成功させるなど関係を深めている。 mijinクラウドチェーン さくらインターネット

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まとめ

以上が、FinTech革命で今後期待できそうな銘柄についてのまとめである。まだまだ話題が先行している状態で、具体的なサービスや商品にはつながっていないことも多く、どの企業がマーケットを制するのかは不明瞭だ。今後も、関連の銘柄の動向にはきちんと注意を払い続け、トレンドに乗り遅れないようにしていくべきだろう。

〇参考
CoinTip
ソフトバンクがフィンテック事業へ本格参入 スマホ向けオンライン証券会社「One Tap BUY」へ出資
SPIKE
さくらインターネット、テックビューロ、アララが大規模な電子マネー勘定システムへの実用を前提としたブロックチェーン適用実験に成功

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