【GDP統計とは】

GDPとは「国内総生産」のことです。GDPは民需+政府支出+貿易収支の総額であり「一定期間(主に1年間)に生み出された付加価値の総額」を指します。簡単にいうと、「国が1年間にどれだけ儲けたか?」と考えてもらって差し支えありません。

・民需:消費(生活者が行った支出と投資)+投資(企業が行った支出)
・政府支出:政府が使うお金
・貿易収支:「輸出額-輸入額」

【アメリカ、中国、日本のGDP】

たとえば日本のGDPはアメリカ、中国に次ぐ世界3位ですが、アメリカのGDPは日本の約4.3倍、中国のGDPは2.6倍あります。日本のGDPは1990年代前半からまったく伸びていませんが、その間アメリカは約3倍に、中国は約20倍の成長がありました。

【GNI統計とは】

国民総所(こくみんそうしょとく、Gross National Income)とは、略してGNIと呼び、1990年代半ば以前に経済活動の指標として使われていた国民総生産と、税制の計算上の適用有無の違いがあるものの、近い指標である。日本の国民経済計算(国民所得統計)では、2000年に大幅な体系の変更が行われた際に統計の項目として新たに設けられた。現在経済指標として多く使われている国内総生産に「海外からの所得の純受取」を加えたものである。

【GDP統計とGNI統計との比較】

国民総所得(GNI)は、日本からの外国への資本や人材の投資によって増大します。こうした投資の収益は国内総生産(GDP) には反映されないが、外国への投資で高い収益を確保できれば国民総所得に対しては貢献します。わかりやすく言うと日本の野球選手が大リーグに言った場合には国内総生産(GDP) には反映されませんが国民総所得(GNI)には反映されます。

GDPとGNIの比較すると日本はGDPの割合が低下中です。人・物・金が海外に出ていることを示します。2007年など世界景気がリスクオンになった時にGDPの割合は低下することが分かり反対にリーマンショックなどリスクオフになるとGDPの割合は上昇します。

リスクオンでは人・物・金は日本→海外に、リスクオフでは人・物・金は海外→日本になることが分かります。為替ではリスクオンでは円安、リスクオフでは円高になる構造です。

【リスクオンに強い銘柄 と リスクオフに強い銘柄】

リスクオンでは人・物・金は日本→海外に流れるのでインフラ関連銘柄を、リスクオフでは人・物・金は海外→日本になるので日本の内需関連銘柄が有望です。

リスクオンに強い銘柄としてはヤマシンフィルタ(6240)が有望です。中国にもアジアにも進出しています。他社にないオンリーワンの技術があります。

リスクオフに強い銘柄としてはサイゼリヤ(7581)は有望です。食材の大半がオーストラリアからの輸入となるので、円高メリット銘柄でもあります。

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