2019年4-6月期GDP 外需が悪い
2019年4-6月期GDPが8月9日に発表されました。事前の予想の0.1%よりいい前期比0.4%で、急落していた日経平均も一服して日経Viも低下させて日本に市場を少し安心させました。寄与度を確認すると、外需が足を引っ張っていることが確認できます。
【日経平均株価 と日経Vi 】
【2019年4~6月期四半期別GDP速報 (1次速報値)より】
アジア・中国向けの輸出額が大きくマイナス
外需で一番影響のあるのは貿易統計の輸出ですが、輸出額の前年同月比と日経平均には密接な関係があることが分かります。貿易統計を確認すると、2018年4-6月期の輸出額の合計と2019年4-6月期の輸出額の合計を比較すると、2019年の方が2018年に対して-5.5%です。内訳を見ると米国は前年比+6.2%なのに対して、アジア・中国が-6.2%・-8.7%と大きく下がってます。
【貿易輸出額と日経平均の関係 単位:百万円】
【仕向け別輸出額 単位:百万円】
アジア・中国の貿易動向
中国を含むアジア11か国の輸出額は、ブレグジットの時期に反転しましたが2018年の後半にピークをつけて2019年は減少中です。米中の貿易戦争で、HAWEIに対する禁輸措置による半導体需要が下振れたり、財政赤字拡大による政府債務の増大が大きくインフラ整備などの公共投資が抑制されていることによります。
【アジア11か国輸出額合計 単位:100万ドル】
【アジア11か国輸出額合計の推移】
株価回復が期待できる年後半に注目すべきニュース
年後半に注目すべきなのは、
①米中貿易戦争の動向に関するニュース(特にHAWEIに関する禁輸措置に関するニュース)
②中国の景気対策(インフラ投資)
③5G関連のニュース(半導体需要の回復とデーターセンター整備の拡大)
これらのニュースが流れれば、日本の外需が回復することにより年後半の株価の回復が期待出来ます。
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