今ではもう、みなさん当たり前のように利用しているであろう、EC(消費者向け電子商取引)サイト。以前と比較しても、リアル店舗で商品を購入する機会は、だんだんと少なくなってきているのではないかと思います。
いまや、生活していく上で、きってもきれない存在になってきているECサイト。現在、ECサイトの市場規模がどこまで膨れ上がっているのかを把握し、消費者がどのような意識を持ってECサイトを活用しているのかについてご紹介します。
EC市場規模は13兆7746億円!
経済産業省では「平成27(2015)年度 我が国経済社会の情報化・サービス化にかかる基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」を実施し、日本の電子商取引の市場の実態を調査しました。その結果、平成27年の日本国内のBtoCのEC市場規模は13兆7746億円となっています。
平成26年(2014)度が12兆7970億円ですので、対前年比約7.6%増という結果を示しました。年を経るごとにEC市場は拡大の一途をたどっています。
みなさんも、PCやスマホから商品やサービスなどを購入する機会はますます増えてきているのではないでしょうか?
ECサイトはリアル店舗とは違い、24時間いつでもアクセスができるという利便性に加え、注文してから到着するまでの速さなども目を見張る進歩を遂げてきています。もはやECサイトは、生活していくうえで、必要不可欠な存在となっているといっても過言ではないと言えます。
お得感のある価格やサービスが人気傾向
あなたがECサイトで商品を購入する際、じっくりと考える派ですか、それとも衝動買いする派ですか。ちなみに筆者は、両方のケースがあります。
ネットサーフィンをしながら、「あっ、これ欲しいな」という気持ちが起きてしまうこともありますが、逆に「これいいな」と思いながらも購入の決断をすることができず、毎夜、お目当てのサイトにアクセスしては買おうか、やめようかと迷ってしまうようなことが続くことも。
「あなたが、ECサイトで衝動買いをしたことがある商品について、あてはまるものすべてをお選びください」という調査をしたデータがありますのでご覧ください(ジャストシステム 2016年調べ)。
最も多い割合を示したのは、「送料無料になるよう、調整するための商品」が58.9%。
そして、「セール対象商品」が57.9%。
続いて「クーポン割引の対象商品」が52.8%。
「ポイントアップの対象商品」が43.3%となります。
いずれにしても、お得感がある価格やサービスが提示されていることが、消費者の興味をひいているということが分かります。また、「Web限定商品」が35.2%、「先行予約商品」が28.3%を示しています。価格の安さだけではなく、他では手に入らない商品をゲットできる希少価値性も重要な購入動機になるようです。
「トップページ掲載の特集」が30.9%となっているのも興味深いですね。やはり、イチオシの商品がトップページに掲載されていると、まずは目立ちますし、何だか商品に対する信頼感も増していく印象も確かにありますよね。欲しいと思うものは、今すぐにでも手に入れておきたいという消費者心理が、透けて見えるような気がします。
購入するには、じっくりと検討するという一面も
では逆に、その場で即買いしない理由というのは何なのでしょう。「あなたがECサイトのカートに入れても、その場で購入しない理由について、あてはまるものをすべてお選びください」というデータを見てみましょう(ジャストシステム 2016年調べ)。
1位となったのは「自分に必要なものかどうか、じっくり検討するため」で64.9%。確かにこういうこと、ありますよね。カートに商品を入れはするのですが、購入にまでは至らないということが。
次いで、47.4%を示したのは「気に入ったもののなかから、あとで買うものを選ぶため」。カートに入れたからといって、もちろん全部を購入するわけではないということが分かります。ウィンドウ・ショッピングに近い感覚なのかもしれません。
39.0%を占めた理由は「買いたいものを忘れないようにするため」。これはブックマーク感覚ですね。
いずれも、じっくりと考え、比較検討して商品の購入に至るということです。この悩む時間というものも、楽しいひと時であります。その商品を購入したことをイメージするというのは、無料でできる一種の娯楽とも言えるでしょう。
少し割合は減りますが「給料日など、支払いができるタイミングまで、購入を待つため」が18.8%となっています。支払いというリアルな事情が購入を左右するのは当然といえば当然ですよね。
みなさん、商品を購入に関しては、なかなか慎重に判断しているようです。
どうしても欲しい商品は即買いするけれども、気になる程度のものは、じっくり時間をかけて検討して選んでいる消費者の現実が浮き彫りになりました。カートに商品を入れるが購入しない「かご落ち」にならないよう趣向を凝らすヒントが得られたような気がします。
≪記事作成ライター:川島大河≫
情報サービス会社、広告代理店などの勤務を経て、現在は供養関連事業(お墓、葬儀、終活など)の販促企画、セミナー・プロデュース、執筆・編集関連業務に従事する。「楽しく人生を過ごすために役立つ情報を分かりやすく提供」することがモットー。
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