メガネスーパーの株主優待

株主優待は、株主が持株数に応じて受け取れる商品のことです。もらえる商品は自社製品もしくは自社サービスの割引券であることが多く、場合によっては利回りが10%を超えることもあります。

現金でもらえないのは残念ですが、中には商品券など比較的換金性の高い優待を配当している企業もあります。株主優待を上手に利用することによって、より生活が豊かに、楽しくなります。

株式をたくさん持っていればいいというわけではない

株主優待は基本的に、取得株数が多いほどたくさんもらえますが、完全に比例するわけではありません。例えば、吉野家ホールディングスの株主優待は以下のようになっています。

100株…サービス無料券300円分×10枚×年2回配当
1000株…サービス無料券300円分×20枚×年2回配当
2000株…サービス無料券300円×40枚×年2回配当

現時点での吉野家ホールディングスの株価は約1500円なので、仮に100株買う場合株式取得には15万円かかります。株主優待による配当は300円分×10枚×年2回配当=6000円なので、利回りは6000円÷15万円=0.04=4.0%となります。

一方、1000株買う場合、株式取得には150万円かかります。株主優待による配当は12000円なので、12000÷150万円=0.008=0.8%となります。単純に株主優待による高利回りを狙うなら、株式取得数は100株にとどめて、余ったお金で他の企業の株を買ったほうが効率的であることがわかります。

株主優待の利回りが最も高くなる株式取得数は、企業によって異なります。株主優待は企業のホームページで公開されているので、事前に確認しておきましょう。

株主優待利回りランキング1位のメガネスーパーの利回りは300%超え!

会社四季報に掲載されている企業の中で最も利回りが高い株主優待を配当しているのはメガネスーパーです。株主優待の内容は以下の通りになっています。

(1)30%割引券
(2)メガネレンズお仕立て券(1枚=10000円相当分)
100株 … (1)1枚(2)2枚
300株 … (1)2枚(2)2枚

現時点でのメガネスーパーの株価は58円なので、100株取得するには5800円かかります。一方、それによって得られる株主優待はメガネレンズお仕立券10000円分×2=5000円分なので、利回りは20000円÷5800円≒3.44≒344%となります。株主優待だけで利回りが300%を超えるというのは驚異的ですね。メガネを日常的に使う人にとってはこの上ない優待であると言えそうです。

ベスト電器の株主優待利回りは30%以上!

九州を中心に店舗を展開しているベスト電器も、トップクラスに優待利回りが高いことで知られています。株主優待の内容は以下の通りになっています。

500円値引券
100株 … 10枚
2500株 … 30枚
5000株 … 50枚
25000株 … 60枚
50000株 … 100枚

現時点での株価は127円なので、100株取得するには12700円かかります。一方、それによって得られる株主優待は500円券×10枚=5000円分なので、利回りは5000円÷12700円≒0.39≒39%となります。流石にメガネスーパーと比べるとだいぶ低いですが、それでもトップクラスに高いですね。

なお、この500円値引き券は買物5000円分につき1枚しか利用できません。つまり、5000円分の値引き券を消費するためには、50000円以上の買い物をする必要があります。

マルシェの株主優待利回りは飲食トップクラスの7%!

日常的に使いやすい優待がもらえる飲食店は総じて優待利回りが低いですが、そんな中でもマルシェは群を抜いて優待利回りが高いです。株主優待の内容は以下のようになっています。

優待券(×年2回)
100株 … 1000円×3枚×年2回
500株 … 1000円×15枚×年2回
1000株 … 1000円×25枚×年2回、さらに株主優待品を別途贈呈

現時点の株価は823円なので、100株取得するには82300円かかります。一方、それによって得られる株主優待は1000円×3枚×年2回=6000円分なので、利回りは6000円÷82300円≒0.07=7%となります。日常的に使いやすい飲食系列としてはかなりの利回りと言えます。

株主優待は利回りだけでなく使いやすさも考慮しよう

株主優待は利回りも大切ですが、それ以上にその優待の使いやすさが大切です。いくら利回りが高くても、近くに店舗がなければどうしようもありませんし、普段使わないサービスの優待券をもらっても意味がありません。利回りだけに目を奪われないように気をつけましょう。

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