紛れもなく、いろいろな意味で世界最強の国家であるアメリカ。いくら中国を始めとする新興国家が台頭してきているとはいえ、現時点では最も「強い」国家であることは間違いありません。そんな米国企業の株式には魅力がいっぱいあります。米国株のメリット・デメリットを把握し投資を検討しましょう。

米国株のメリット

1、とにかく利回りが高い!

アメリカ企業の株の最大の特徴は、とにかく配当収益(利回り)が優秀なことです。なぜなら、アメリカ人の投資家は配当収益を重視する傾向があるからです。一方、日本人はどちらかと言うと売却益を重視する傾向があるため、日本株の配当収益はあまり高くありません。株式の嗜好に合わせているわけですね。

例えば、P&Gやマクドナルド、コカ・コーラなどの日本人にとってもおなじみの企業は、もう25年以上配当金の増額を続けています。つまり、株式を保有しているだけで安定した配当収益が望めるわけです。アメリカの企業は配当金を減らすことを嫌う(事業に対して弱気になっていると受け止められる可能性が高いため)、多少経営状況が悪くなっても配当金が減ることはあまりありません。

2、経済成長率は優秀!

アメリカは日本と比べて、経済が順調かつ安定的に成長しています。アメリカの経済成長率は、毎年1.50%~2.50%程度で推移しています。経済成長率が最後にマイナスになったのは2009年、リーマンショックを受けた直後のことで、その後は特に大きな問題も起きていません。一方、日本の経済成長率は回復傾向にあるとは言え、まだアメリカにはかないません。

経済成長率が高ければ、それに引っ張られて株価も高くなります。つまり、前述の配当収益とは別に、売却益も望めるわけです。

3、1株から買える!

日本株は通常、100株もしくは1000株単位でしか買えない、ある程度まとまったお金を用意しなければなりません。一方、アメリカ株は通常1株から買えるので、少ない原資でも気軽に投資ができます。当然、大きな収益は望めませんが、その代わりに大損することもないため、まずはいろいろなアメリカ株を少しずつ買って、その後有望な企業に資金を集中させるのがいいでしょう。

米国株投資のデメリット

米国株には上記のような魅力がたくさんありますが、もちろん米国株ならではのデメリットも色々とあります。一番のデメリットは情報の入手が難しいことです。アメリカの企業の決算書は当然英語で書かれていますから、英語がわからなければ読めません。英語が堪能ならばもちろん何の心配もないことですが……

もう一つのデメリットは、為替リスクがあることです。為替が変動すれば、収益にも直に影響が出てきます。むろん、これは米国株に限った話ではなく、全ての外国株に共通することです。一般的に、円高時は海外株を仕入れるチャンスです。

米国株を買うなら「マネックス証券」がおすすめ

米国株を取り扱っている証券会社たくさんありますが、中でも取り扱っている株式の数が多く、手数料が低水準で使いやすいのがマネックス証券です。マネックス証券の取り扱っている米国株は3,000銘柄以上と、国内のネット証券会社の中ではトップクラスに多いです。おまけに手数料も0.45%と非常に低く、無料のオンラインセミナーも時折開催されているため投資初心者にはピッタリといえます。

なお、当然ながら米国株は証券会社が取り扱っている銘柄にしか投資できません。アメリカ人起業家の知り合いがいて、その人が増資をする時に出資をすれば未公開株も買えないことはないですが、極めて稀なケースです。マネックス証券では3000以上の銘柄が扱われているので、少ないと感じることはないでしょうが……。

米国企業は日本にも大きな影響を与える

世界経済というのは密接に関係しています。そして、アメリカには世界経済に大きな影響を与える大企業がたくさん存在しています。時価総額や経常利益も桁違いに大きく、アメリカの1企業の業績の動向が他国の企業、ひいては日本を含む他国の経済状況にも大きな影響を与えることになります。アメリカの企業の動向について調べることは、アメリカ株のみならず日本株を買う上でも重要、ということです。アメリカ経済を学んでおいて損はありません。

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