株主優待ってお聞きになったことありますか?
株式投資って難しそうに聞こえますが、株主優待を目的に株を保有している人もいます。今回は株主優待についてわかりやすく紹介します。

株主優待ってなに?

株主優待とは、上場している株式会社が一定以上の株式を有している株主に与える優待制度のことです。

全ての株式会社が導入しているわけではなく、およそ1/3社の公開企業が実施しています。優待の内容は会社によって異なります。株主優待の専門雑誌が発行されているくらい、いろいろな会社がさまざまな形式の優待制度を設けています。

なお、株主優待という制度は、日本独特の制度で、海外ではほとんど行なわれていません。

株主優待をもらうためには

株主優待ですから、その会社の株式を持っていることは最低条件です。けれども、いつ持っていても株主優待をもらえるわけではありません。後述しますが、権利確定日に持っていなければなりません。

株主優待は、株式会社ごとに制度の概要が異なり、必要株式数も違います。優待内容は定められた保有株数によって変わっているところが大半です。しかし、配当と異なり保有株数に完全に比例するわけではありません。企業の優待制度に則った株式数を保有さえしておけば、受けることが出来ます。

たとえば、「100株以上保有する株主に一律にクオカード500円分を1枚交付する」と定められた場合は、保有株式が100株でも、1000株でも頂けるクオカードは500円1枚だけです。100株に至らない場合は、もちろん1枚ももらえません。

ただし、信用取り引きでの株式では優待の対象とはなりません。あくまでも現物株を、権利確定日に持っておかなければなりません。

株主優待を得るための注意点

株主優待を得たいなら、権利確定日に株を保有しておかなければなりません。権利確定日の前までに何度株式を売り買いしても、権利確定日にさえ持っていれば、株主優待を得られます。なお、権利確定日は、株式会社ごとに異なります。

権利確定日とは

権利確定日とは、株主としての権利が得られることが確定する日のことです。

権利付最終日とは

権利確定日の3営業日前のことです。

たとえば、3月末が権利確定日とする株式会社があるとします。この場合は、3月の平日の最終日が権利確定日となります。もし、この日が金曜日で祝祭日を挟まないならその前の火曜日が、権利確定日が月曜日なら前の週の水曜日が権利付最終日となります。

中には、3月30日と日時が明確に定められている株式会社もあります。もし、その日が土日であれば、その日を避けて平日を基準に権利付最終日が決まります。

株主優待を得るためには、この権利付最終日の午後の取引終了時点(15時のこと)で優待制度に定められた株式を保有してかなければなりません。

ここまでで大切なことに気がつきましたか?なんと権利確定日まで株を保有しておく必要はないのです。権利付最終日に株式を持っていれば、例え翌日に売却したとしても、権利確定日に株式を持っているとみなされ、優待を受けられます。

権利落ち日とは

権利付最終日の翌日です。実は、優待目的で所有した人が、この日に売却することが多く、株価が下がりやすいので注意が必要です。

もし、配当と優待の価値以上に下がってしまうなら、権利付最終日に売ってしまう方が利益が大きくなる可能性がありますが、そのところはどうなるかは誰にもわかりません。

権利確定日に向かってたいていの株式会社では株価が上がっていくので、2〜3ヶ月前に購入しておいて株価が権利落ち日に下がる以上に上がるようにする買い方もあります。

株式の長期保有特典

株式会社にとっては、短期間で株式を売り買いされるよりも、長期にわたって保有してもらっている方が、株価が安定するために好まれます。そこで、株主優待に長期保有特典を設けている企業もあります。具体的には、3年以上株主として株主名簿に記載されていれば、優待内容が優遇されるといった具合です。

株主優待内容

株主優待の内容は、株式会社ごとに異なります。
食品会社などであれば自社製品の詰め合わせを提供していたり、鉄道会社や航空会社では優待券を提供したりしています。

クオカードや図書カード、ギフトカードなど金券や商品券を提供しているところや、小売業者では、自社での購入金額の一定割合の金額を返金するサービスを提供しているところもあります。

社会貢献事業への寄付を選択できるところもあります。

株主優待が届くのは

権利確定日に株主と認められても、すぐに株主優待が届くことはまずありません。ほとんどの場合、2〜3ヶ月は先になります。中には半年弱かかるところもあります。株主優待の発送手段はゆうパックが多いようで、株主名簿にある住所に送られます。

まとめ

食品会社では、ゼリーや飲料水などの自社製品の詰め合わせを送ってくれるところがあります。年に定期的に詰め合わせが届くと、得した気持ちになります。

航空会社や鉄道会社では割引券を発行してくれますし、千葉にある夢の国のようなテーマパークでは優待券を頂けます。株主優待を上手に利用して、楽しい優待生活をおくってください。

・3月の株主優待銘柄
・4月の株主優待銘柄

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